space

しなやかにパワフルに
期待に応え続ける、頼れる仕事人。
会社の在り方にもコミット!

「期待されると頑張れちゃうんですよ。まあ、プレッシャーもありますけど。カラダですか? 壊れませんね。モチベーション? うーん、あんまりそういうの気にしません。東京に異動しないか?と言われた時には、きたか!と思いました」

おおらかで、前向きで、よく笑う。物怖じせずはっきりモノを言う。内藤公美は、豪快で気持ちのいい女性だ。

そんな内藤にとって、スペースの第一印象はどうだったのか?

「入社当時は想像していたのと違って、正直つまらなかったです」とバッサリ。

「施工の現場に行っても、設計の仕事をしても何か違う気がしていました。もっとやりたい!と思いながら過ごしていました。今振り返ると無知や未熟であったがゆえの不満だったと思います」

転機は2年目に訪れた。
デザインに特化した精鋭チームへ配属され、根石武信と木村ユカという2人のデザイナーに出会う。

「現在は名古屋で『Design Lab./デザインラボ』という組織になっています。その前身のチームで、とにかく2人の仕事への目線、考え方は厳しかったです。

予算のなかで最高のパフォーマンスをすること、人との話し方、ユーモア、全てこの時に教えてもらいました。

根石さんは、見た目こそ近寄り難いですが『仕事はホストだ』と豪語するほど、クライアントのことを思い尽くし、考え抜いて形にする人。
木村さんは同じ女性ということもあり、私のお手本。今も目標です。『これ、木村さんだったらどうするんだろう?』と考えることが何度もあります」

設計やデザイン、制作・施工を黙々とやるよりも、クライアントと話し、予算のなかで相手の喜ぶことを、とことん、なんでもやる。そんなスタイルが内藤にフィットした。仕事の楽しさ、醍醐味を噛みしめるようになり、多忙ながらも充実した日々。あっという間に数年が過ぎていった。

そして、33歳になった12年目。
プロジェクトがふと途切れて、忙しさがゆるんだ。すると、急にぽっかりと虚しくなった。

「結婚もしていない、仕事も中途半端。もう、辞めようかな」

そんな時に、東京への異動の話がもたらされる。
期待されると、ひと肌脱ぐのが内藤のかっこいいところだ。単身、東京へ乗り込んだ。

「東京に来て、いろんな人のいろんな仕事の仕方があることを知りました。自分のチームだけでなく、社内に違うコミュニティがいくつもある面白さも感じています。

女性の事業本部長が女性だけのチームでコンペに臨もう!とプロジェクトを立ち上げたり、『安全衛生向上委員会』という社内の業務体制や職場環境を向上するための組織に選抜されたり。

仕事でズドーンと落ち込んでも、会社には活躍できる違う場もある。変幻自在に働けるから、また上がってこられる。上がったり下がったりするのを見守っていてくれる上司もいます」

内藤は今年「安全衛生向上委員会」の副委員長を務めている。メルマガを配信して育休制度を広めたり、しっかり休暇をとろう!と啓発ポスターを貼ったり、社員の交流会を企画したり、忙しい本業の傍らとは思えぬほどその取り組みは活発だ。

「これまでと違う視点で自分の会社を見渡しています。ある程度、年数が経ったからこそ見えるものもあります。自分たちの会社が自分たちの動きで、なかからじわじわ変わっていくのを感じています」

もう一度、聞いた。
内藤にとって、今、スペースはどんな印象なのか?

「『自分がいる場所』です」とニッコリ。

「みんな一生懸命に働いていて、いい会社です。この会社で、部下も持ちたいし、組織のマネジメントもしたい、外部とももっと繋がっていきたい。あ、結婚もしたいです。やらないと後悔しそうなことはとりあえずやってみて、なんとかする。もし無理だったら、その時考えます!」

どこまでも明るく前向きな内藤。一度会うと、また会いたくなる女性だ。

○情報は2019年9月の取材時のものです

profile

内藤公美

Kumi Naito

2005年、名古屋本部入社。アパレル、寝具、アクセサリーのショップなど数多くの設計デザインに携わる。12年目、人生を見つめ直すとともに東京本部へ異動。アミューズメント施設や書店などを担当。岐阜県大垣市出身。

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